時には勉強をサボってしまうのも仕方がない
「努力は報われる」。私もよく使う言葉です。
頑張ることは確かにとても大事です。何もせずにじっと腕を組んでいても、結果は出ません。しかし、頑張れば必ず結果が出るかといえばそれも絶対ではありません。つまり、結果を出すのに適した頑張りを行っていなければ、じっと腕を組んでいた人間と結果は同じになってしまうのです。
根性論を唱えよるよりも、ここでは効率的に少しでも楽しく勉強ができる方法を山登りに例えてご紹介したいと思います。
山登りでは、現在地も目的地も道順を決めずにやみくもに歩くような無謀なことは絶対にしてはいけません。下準備を万全に整えてから登るのです。
勉強も同じことが言えます。そもそも目的地が決まっていないと、何を目的に頑張ったらいいのかが分かりませんよね。「定期テストや模試といった目の前の目標」と併せて、「志望校という最終目標」を具体的に決めましょう。
山登りでは目的地が決まっていても、個々の体調や技術によって選ぶルートも所要時間も変わってきますので、自分の状況をきちんと把握してから登山計画を立てます。勉強も同じで、「テストや模試の結果から自分の学力を正確に把握すること」がとても大切です。
どのような道順で登るべきか、つまり「目標に向かってどのような勉強をすればよいか」「どのような勉強の仕方が効率的か」は是非、塾の先生や家庭教師の先生に聞いてみましょう。お子様のことを普段から指導している先生なら適切なアドバイスをくれるはずです。
次に、山登りではゴールまでの所要時間から逆算して歩くペースや休憩をとるタイミングを決めます。適度な休憩をとりながら登る方が長時間の山登りには効率的です。勉強も同じで、あえてゆとりのある学習計画を立てましょう。
「自分を甘やかせたくない」と意気込む必要はありません。ゴールまでは長い道のりです。
体調が悪い時もあるでしょう、気分が乗らない日もあるでしょう。計画はあくまで計画です。意識してサボるのも私は大事だと思います。サボることで身体も心もリフレッシュされるのなら、私はむしろサボることをお薦めします。
サボることを恐れずに、むしろサボる日を最初から設定しておくことも必要です。例えば、週単位で学習計画を立てる際には、1日は予備日として空けておきましょう。予備日があれば計画が遅れていても取り戻せますし、気分的にも楽になりますよね。
ただ、「気がついたらサボっていた」というのは絶対にやめて下さい。