【勉強の仕方】勉強はまとまってやるよりも、毎日少しずつ取り組んだほうが成績が上がりやすい
【勉強の仕方】勉強はまとまってやるよりも、毎日少しずつ取り組んだほうが成績が上がりやすい
「テスト前だけまとめて勉強をしても意味がない」「毎日、コツコツと勉強する方が絶対に成果が出る」。これは勉強の仕方としては的確な言い方です。でも、ここでいう「コツコツ勉強する」とは「毎日休まず勉強をする」という意味で、例えば1つの単元を何日にも分割して勉強しなさい、という意味ではありません。
私は、勉強の仕方として、小学生には計算や漢字といった課題を毎日やってもらうことにしています。これらのトレーニング的要素が強いものは、学習内容の定着をはかるためにも毎日学習することが効果的だからです。「毎日」にこだわるのは基礎学力を身につけるのは勿論、小学生のうちに「自習力をつける学習習慣」を身につけてほしいからです。
中学生も高校生も同じです。勉強の仕方は、毎日、コツコツとすることが大切です。でも、それは杓子定規な「コツコツ」という意味ではありません。特に中高生は「まとまり」を意識して勉強しないと効率が悪くなります。
例えば中2や高1で習う英語の不定詞を例に「まとまり」についてお話ししましょう。不定詞には3つの用法があります。高校生ではさらに細かく学びますが、基本は同じです。
「毎日、5科目×各20分ずつ勉強する」と学習計画を立てて頑張っている子がいるとしましょう。
平日に100分の家庭学習時間を確保することは素晴らしいと思いますが、この学習計画でいきますと、先の例にあげた不定詞の3つの用法をまとめて一日で勉強することはできません。
2~3日かけて3つの用法を勉強するのではなく、「1日目に3つの用法をまとめて理解し、2日目以降は問題演習で知識の定着を確認する」といった具合に、科目間で勉強時間を調整して「まとまり」を意識した勉強の仕方を優先する方が効率的です。
勉強する単元の全体像を「まとまり」で頭に残しておかないと、アウトプットする時にも効率が悪くなります。また、同じ量の勉強をしているのに、復習する際には思い出すのに倍の時間がかかってしまいます。
「まとまり」を意識して勉強をするには、必然的にある程度まとまった勉強時間が必要になりますが、だからといって「3時間ぶっ通しでやれば完璧だ!」などと詰め込むような勉強の仕方は絶対にやめて下さい。
ずっと集中力を維持することは難しいので、効率が悪くなります。さらに、結局、一日で一科目しか勉強できないのも複数の科目をバランス良く勉強する点ではあまりよくありません。
また、まとめて長時間勉強すると「昨日、多めに頑張ったのだから今日はすこしくらいサボってもいいだろう」という気持ちになってしまい、ずるずるとサボり癖がついてしまうものです。受験というゴールまでは長い道のりですので、上手に学習計画をたてて、毎日コツコツやる勉強の仕方をして下さい。