個人契約で家庭教師を雇用する時には身元確認を入念に!
家庭教師をお探しになる時、いくつかの方法があるでしょう。チラシやホームページで大々的に宣伝をしている家庭教師派遣業者もたくさんあります。近隣の大学の学生さんによる張り紙を街中で見かけることもあります。知り合いの大学生に頼むこともあるでしょう。
「お子様と先生との出会いは一つのご縁だ」と私は思っております。つまり、どのようなプロセスでもお子様のプラスになる先生と出会えるなら構わないのですが、多感な時期のお子様にマイナスの影響を与えることは絶対に避けたいので、考え得るトラブルは事前に回避する手続きを親御様には是非、お願いしたいと思います。
まず「教師の履歴書と身分証の提出」を求めて下さい。先生が学生なら学生証を、社会人なら免許証等のコピーを貰って下さい。学歴確認と身元確認とは基本です。
次に、お子様に最も影響を及ぼすという点でいうと「受験終了まで継続して指導が可能かどうか」「指導可能曜日時間の確認、およびキャンセルした場合の振替について」をきちんと確認して下さい。
また、「試用期間を設ける」こともお薦めします。先生とお子様の相性が悪い場合、やはり効果は出ませんし、そもそもお子様が勉強嫌いになってしまう懸念もあります。試用期間があることでお子様も余裕を持って先生と向き合えると思います。
他に「時給、交通費の支払い方法の確認」が必要です。
以上の点、個人契約であっても、口頭約束ではなくきちんと契約書を交わすことでトラブルを回避できると思います。
最後に、お子様の成績、学習状況の現状把握をして貰って(成績表や模試結果、答案用紙等を是非、教師に見せて下さい。あるいは1時間程度の無料体験授業をして把握したいと申し出る先生もいるかもしれません)、どのような指導方針で進めていくのかを面談で親御様が確認して、教師を採用するか否かをご判断下さい。
個人契約は家庭教師派遣業者を利用する場合に比べてお金の面でメリットがありますが、それ以上にデメリットが大きい可能性も否定できません。また、知り合いに頼むことも信頼できるという点ではメリットが大きいのですが、上手くいかなかった場合に断りづらく、余計なストレスがかかりますのであまりお薦めできません。