誰にでも、苦手科目もあれば得意科目もありますよね。好き嫌いも当然、出てきます。理系科目は得意だけど、文系科目は苦手だという人もいれば、その反対という人もいるでしょう。文脈の読み取りは得意だけれど、計算が苦手だという人もいるでしょう。
では苦手科目をどうしましょうか。
受験科目から外しますか?それができるなら一気に悩み事は解決ですね。でも苦手科目とは縁が切れない場合は…腹をくくって取り組むか?いやいや苦手科目で点数を落としている分を得意科目で稼ぐか?悩む人も多いでしょう。
結論から申しますと、苦手科目を得意科目で補うというのは、正直、考えが甘いです。
得意科目の点数を伸ばすといっても、もうある程度の点数は取れている訳ですから、その得点をキープするだけの勉強をすればいいのです。苦手科目の方が伸び代があるのですから、苦手科目を忌避せず取り組むことが大事です。トータルとしての点数アップに繋げるには、何が最も有効な策かを冷静に考えましょう。
ただ、苦手科目に時間を費やしすぎて、得意科目とまではいかないものの他の科目の点が下がってきたという話もよく耳にします。
では、結局のところ、苦手科目と得意科目はどのような比重で勉強したらよいのでしょうか。
私は「得意科目を伸ばしつつ、苦手科目にも積極的にアプローチしていく戦略」をお薦めします。例えば、学校のテストや模試で「70%以上、確実に得点できる得意科目」と「30~40%程度しか得点できない苦手科目」があるとします。この得意科目は最低でも70%をキープしながら、あるいは更なる完成度を目指して精進してください。
問題の苦手科目ですが、もちろん60~70%に持っていけたらそれに越したことはないですが、せめて55%にまでもってきてくれれば全体の底上げに貢献できます。トータルとしての点数アップが最終目標なのですから、手堅い策だと思います。
得意科目でよい点をとると「自分は勉強ができるんだ」「クラスで一番、頭がいいんだ」と自信が出ますよね。この自信を苦手科目を勉強するためのモチベーションに繋げて下さい。
苦手科目はほとんど手をつけていなかったから点数が悪かっただけなのです。すぐには結果が出ないにしても続けていれば、確実に点数に上がりますし、得意科目よりも成績の上がり幅は大きくなります。
苦手な人であっても、毎日顔を合わせていれば親近感が出てくるものですよね。苦手科目も同じです。好きになれとは言いませんが、とにかく苦手科目とは触れる時間を増やして下さい。苦手意識が芽生えると、その対象から自然に遠ざかってしまいますし、遠ざかれば、ますます苦手になってしまいますよ。