
成績が上がる勉強法(中学受験、高校受験)
保護者の方から相談を受けるときに、多い話題の一つが「習い事をやめさせるべきか」「部活をやめさせるべきか」ということです。
「中学受験生である」「高校受験生である」という視点で考えれば、学習時間が多ければ多いほど成績が伸びるチャンスは増えるわけですから、教師の立場としては「勉強だけに集中した方がよい」とお答えすべきかもしれませんが、勉強以外に夢中になれるものを持っている子供の力を軽視すべきではないと思っています。
習い事でいいますと、お子様ご本人がイマイチやる気がない場合や、負担に感じている習い事ならすぐに辞めた方がいいと思います。親の希望で続けさせているケースでは、「昨日は習い事で忙しかったので、宿題はできませんでした」などと結果的に勉強しない口実になってしまうことも多いです。
従って、こういう場合では、習い事などを辞めた方がいいと私は考えます。本当にやる気があるならば、一週間の学習計画の中で間に合うようにお子様自身で段取るはずだと思います。
一方、お子様が勉強以外に夢中になれるもので楽しんでやっているのであれば、是非、続けさせてあげて欲しいと思います。その時間を大切にするために、お子様自身が学習時間のやりくりの工夫をするようになれば、今後、様々な局面でプラスに働くといえます。
参考
中学生が勉強しないとどうなる?
子どもが家で勉強に集中するようになった2つの理由
成績が上がる勉強法(中学受験、高校受験)
習い事や部活に限らず、小学生・中学生のうちに「がーっと集中する体験」「夢中になって何かを得ようとする体験」をしてきた子供とそうでない子供とでは、「集中力」や「主体的な行動」という点で大きな差がつくのだなぁ、と実感する場面が多いです。更に、精神的なタフさを育んできた彼らはとても強いと感心することも多いです。
勉強でもスポーツでも音楽でも、素材はなんでもいいのです。「集中力」や「積極的に取り組む力」は何をするにしても基本ですし、何をするのにも応用が効くという気がします。
勉強を通してでも勿論よいですが、勉強以外に夢中になれたものを通して「集中力」や「主体性」を身につけていくのだとしたら、大学卒業までの12年間で、あるいは大人になってからでも、そういった勉強以外に夢中になれるものを持っている子供とそうでない子供との差はかなり大きなものになると思います。
人間ですから頑張れないときもありますし、気分の乗らないときもあります。勉強より大事なことが出てくる時期もあるでしょう。それでも「集中力」や「主体性」が身についている子供は、大きく道を外さないと私は信じています。