家庭教師を呼ぶ親がよく犯してしまいがちなミスは結果を急いでしまうということ。タイトルの通り、家庭教師の実力が子どもの成績に反映されるまでには時間がかかりますし、これは講師がどれだけ優秀でも同じことです。
子どもが頑張っている姿を見るとついつい結果を焦ってしまうのが親心ですが、ここは気持ちを抑えて長い目で見守ることが必要となるのです。
なぜすぐに成績が上がらないのか
家庭教師が来るようになって初めての試験。いつもよりいい結果を期待してしまうのは当たり前のことですが、成績がいつもと変わらなくてもけっして子どもや講師を責めないでください。
新しい健康食品や美容液を試した次の日から急に身体やお肌が劇的に変化しないことと同じように、勉強だっていいものを摂取した効果がすぐに表れるわけではないのです。
家庭教師は新しい生徒に対して、まず勉強の仕方から教えていきます。子どもの成績が伸び悩んでいるのなら、子どもの能力よりも勉強の仕方のほうに問題がある場合がほとんどなのです。
そんな根本的なテコ入れから指導がスタートするため、次の試験対策が万全にできるとは到底言い難い状況です。よって、すぐに成績がアップすることは期待できません。
いつまで待てばよいのか
とはいえ、結果がなかなか表れない状況でじっと待ち続けるのは歯がゆいものですよね。そこで、いつ頃の成績に期待をかければよいのかをご紹介します。
まずは実力テスト・模試の結果にはあまり期待しないほうがいいでしょう。こういった範囲の広い試験の場合は学生生活の中での積み重ねがモノを言うため、いくら優秀な家庭教師がついたところですぐに間に合うものではありません。
これは長期間かけて実力を蓄えてきたお子さんが、後々に怒涛の追い上げを見せてくれる試験です。
目安として機能するのは3ヶ月以上先の定期テストです。最初の1~2ヶ月で勉強の仕方を改善していき、新しい学習体制を整えていくことになります。その後に試験期間が設けられ、発表された範囲で出題される定期テスト。これこそが家庭教師の真価が発揮される場面なのです。この結果が出るまでは気長に待ちましょう。
もちろん、勉強には個人差がありますのでもっと早くに結果が出る場合も、もっと時間がかかる場合もあります。そこで見るべきなのは成績ばかりではなく、子どもが勉強に集中している時間の増加や学習ノートの充実といった、子どもの学習スタイルの変化なのです。
家庭教師によってこの変化が見られるようであれば効果は期待してもいいですし、変わらないようであれば危機感を持ってもいいかもしれません。しかしどちらにせよ、結果を焦って家庭教師をコロコロ変えてしまわないでください。
せっかく子どもが組み直そうとしている学習スタイルの土台を親の手で崩してしまうことになるからです。