家庭教師に子どもを任せている時、親として一番気になることの一つはその成果がいつ表れるかということです。時間やお金のことを考えると、あまり悠長に構えてもいられません。具体的にどれくらい経てば家庭教師の指導の成果が発揮されてくるものなのか、管理人の考えはこうです。
指導スタートから3か月後が目安
どんな優秀な家庭教師にみてもらっても、成績が上がるまでには時間がかかるに詳しく述べていますが、家庭教師の指導の成果は長い目で見ることが非常に重要です。
子どもが新体制での勉強方法を確立するまで2ヶ月、そこから定期テスト程度の範囲で試験対策をするのに1ヶ月、合計3ヶ月は最低でも猶予として見ておいたほうがいいでしょう。
ただし、定期テストを作るのは大抵の場合教科担当の教師となり、その教師のさじ加減次第で難易度が上下する場合もあります。よって点数だけで学習成果を判断するのは危険。学年内の平均点との比較や、もし発表されるのであれば学内順位のほうで見極めるのが適切です。
できれば週に2回以上がベター
費用面でも、どれくらいかかるのか気になる方も多いことでしょう。家庭教師の指導料はけっして安いものではありません。しかし、週1回の指導回数では残念ながら不充分です。週2回に増やせばかかる費用は2倍ですが、得られる効果は確実に3倍以上です。
これは単純に指導時間の量ではなく頻度の問題で、コンスタントに見てもらえれば見てもらうほど勉強の効率も上がり、期待できる成果も飛躍的に高いものとなるのです。さすがに毎日は家計を逼迫することになるでしょうから、最低2回から無理のない予算で考えてください。
さらに、指導頻度が高ければ成果が出るまでの時間が短縮されることも期待できます。短期集中的に勉強方法の改善ができるようになるため、週1回の場合よりも早い段階で体勢を整えることが可能となるからです。短期合宿で能力を飛躍的に伸ばすことができるのと同じ理屈ですね。
本番に向けた「調整」と割り切るのも大切
家庭教師に依頼する場合、大多数の目標は志望校の入試突破です。学校でのテストや模試はあくまでも通過ポイント。どれだけ遅れを取っていても最終的にゴールで追い上げていくことができれば問題はないのです。
なかなか指導の成果が目に表れる形にならなかったとしても、やきもきせずに入試本番に向けた調整中なのだと静観することも大切です。
もちろん、家庭教師の指導方法に問題がないかを確認する必要はあります。授業時間中に雑談ばかりになっていないか、講師が子どもから目を離して他のことをしていないか、指導計画におかしな点はないかをよく見ておきましょう。
講師の姿勢や実力に問題があるために授業時間が子どもにとって無益な時間となっているようであれば、そこで初めて講師の変更を検討する必要が生まれてくるのです。