
家で勉強やる気でない件
どうしても家で勉強のやる気が出ないお子さんが多いものです。いつの時代でも子どもが抱くのが「なんで勉強するの?」という疑問です。ほとんどの子どもは、ただ大人に言われるがままに勉強をこなしています。
だから勉強に対する意義がなかなか見えてこず、家で勉強のやる気が出ません。答え次第では子どもの勉強に対する姿勢を大きく左右するこの質問、あなたはどう答えますか?
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家で勉強することがやる気が起きない場合
家で勉強することがやる気が起きない場合は、以下のアドバイスが役立つかもしれません。
勉強する理由を明確にする:勉強する理由があることで、やる気が起きやすくなります。自分が勉強する理由を考え、その目的を明確にすることで、勉強する動機が生まれます。
タイマーを使う:勉強する時間を設定し、タイマーを使って集中して勉強することをお勧めします。タイマーをセットすることで、時間を意識して集中しやすくなります。
勉強環境を整える:勉強する場所や環境を整えることで、勉強する気持ちが高まることがあります。机や椅子を整えたり、静かな場所で勉強するように心がけると良いでしょう。
やる気が起きない時は休憩する:やる気が起きない時は、無理に勉強するのではなく、少し休憩することも大切です。リフレッシュすることで、やる気が戻ってきたり、集中力が上がることがあります。
勉強を楽しむ:勉強が苦手だという人は、勉強を楽しむ方法を見つけることが大切です。自分が興味を持つ分野や、好きな教材を使って勉強すると、楽しみながら学ぶことができます。
以上のアドバイスを試してみて、やる気が起きるように工夫してみてください。
子どもは社会の理不尽さを知らない
この質問は一見子どもが勉強をしなくてもよくなる言い訳を探しているだけのように思えますが、実際はそれだけで片付けていい問題ではありません。大人だって行政手続きのルール・会社のルールなどといったもののために、する必要がなさそうなことを嫌々行う場面なんて山のようにあります。
社会は複雑で理不尽なことばかりだけれどそれに従って生きていかなければならない、ということを子どもはまだ十分に理解できていません。自分で納得したことだけをすればいいものだと信じていますし、実際にそうやって生きているのが大人だと思い込んでいます。
だから「勉強するのが子どもの仕事だ」、「子どもが勉強するのが社会のルールだ」、といった答えでは子どもは満足しませんし、社会の理不尽さを飲み込めずに反発心を育てるだけです。勉強をすることが子どもにとってどれだけ大事なのかをマジメに話す必要があるのです。
家で勉強のやる気が出ない件への一案 大人の実体験を絡めて話す
子どもが納得する答えを与えるために、具体的な実例を出すのがベストです。あなた自身の経験や周りの大人の経験の中で、学生時代にした勉強が役に立ったエピソードを教えてあげましょう。
ただ、これは勉強した内容そのものが役に立った話をするのではありません。国語を習ったからコミュニケーションができる、算数を習ったから買い物ができる、ということくらい子どもでも理解しています。
子どもは2次関数・世界の川の名前・古文の文法といった、どう考えても日常生活で役立てられそうにないことを勉強する意義を求めています。こういった専門的な分野を掘り下げて仕事をする職業もありますが、子どもはその職業に就くつもりのない自分にはやっぱり勉強する必要がないのだと思い込んでいます。
ここでは、学校であらゆることを学び視野が広がった結果できたこと、学歴のおかげで物事がうまくいった経験を話してあげるのがいい対応です。
確かに大人になっても活用する機会のなかった知識を学生時代にたくさん勉強しましたが、その【経験】は確かに大人の生活の中で生かされています。そういった経験を話してあげることが子どもの納得する答えに繋がることでしょう。
子どもの未来に絡めて話す
勉強をして学力を伸ばせば、その分だけ進学先の選択肢が広がります。それによって子どもは将来の可能性を広げるチャンスを与えられているのです。大人になってやりたいことが見つかった時にそれを実現できるかどうかに深く関わってくるのが、学生時代にどれだけ勉強をしたかどうかです。
何が起こるかまだわからない未来に備えて今勉強しているんだということを教えてあげてください。
子どもにはまだ実感の伝わりづらい話で、大人にとってはどれだけ筋の通った説明でも納得しない場合もあります。しかし、子どもが自分のしていることや世間のルールに対して疑問を持ち考えるということは、とても大切なことです。
「くだらないことばかり考えるな!」と頭ごなしに叱るのではなく、その「理不尽」に抗おうとする心を尊重してあげてください。
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好きなものを追求出来る子は勉強が出来る
「子どもが好きなことばかりに熱中してちっとも勉強に集中していない」という悩みを抱えているあなたに朗報です。
そんな子どもこそ、勉強に向いているポテンシャルを秘めているのです。好きなことを突き詰める子どもは、ちょっとしたきっかけづくりで驚くほど伸びるものなんですよ。
興味のあるものをとことん突き詰める力は「才能」
「この情熱を少しでも勉強に向けてくれたら……」とついつい思ってしまいますが、まだ余裕のあるうちは好きなことに熱中している姿を見守ってあげてください。この時子どもは好きなことに夢中になることを通して、一つのことを徹底してこだわりぬくことを実践的に学んでいます。
この感覚を身に着けることで子どもは理解できるまでとことん勉強に取り組むことができるようになります。これも一種の才能の開花と言っていいでしょう。
好きなことばかり追求しているから勉強がおろそかになっている、というのは実は間違っています。好奇心旺盛な子どもはいろんなことに興味を持って積極的に取り組むことができます。対して一つのことに夢中になれない子どもは、いくら余力があるからといっても勉強に全てを注ぎ込めるわけではありません。
【本気になれるかどうか】が問題なのです。実際に好きなことに熱中しながらも同じくらいの本気度を勉強面でも発揮し、趣味と学業を両立させている子どもはたくさんいます。
子どもの自己管理能力を養うことが大切
好きなものを追求できる子どもに必要なのは【自己管理能力】です。毎日四六時中好きなこと一辺倒では勉強するスキマがありませんし、そもそも健全な生活習慣を送れません。
自立した大人として成長するためにも、自分で時間・お金・体力の配分をコントロールできる力を養わなければ好きなこと以外は何もできない人間になってしまいます。
したがって好きなことに熱中している子どもに対して親がするべきことは、好きなことをやめさせることではなく好きなこととそれ以外の大事なことを両立できる力を育てることなのです。
子どもに計画を立てる・達成する・失敗を反省して次に生かすという経験を意識的に行わせてあげてください。そうすることで自然と好きなことと勉強を両立する力が身についていくことでしょう。
学問の始まりはいつだって好奇心。好奇心を持って物事に取り組む子どもの姿勢を親としては尊重してあげてください。その経験によって子どもは「学ぶ才能」を開花させることが可能となるのです。