子どもの将来性はいくらでも広げてやりたいと思うのが親心ですが、そのために必要な子どもへの教育はとにかくお金がかかります。逆に言えば、お金さえかけられるのなら、子どもへの教育のためにできる選択肢は非常に幅広くなってくるのです。

 

では、子どものためにはお金に糸目をつけないような裕福な家庭の場合は、一体どのような方法で子どもをサポートしてあげればよいのでしょうか。

 

家庭教師よりも塾に通わせたほういい?

塾は学校に比べてコンセプトが非常に幅広く、富裕層向け設備や講師陣を整えた塾も最近ではたくさん見かけます。優れた環境を整えてあげれば、子どもの勉強によい影響を与えられることができるのも確かです。そういうことなら塾に通わせたほうがいいのか?と言うと、あながちそうとも限りません。

 

塾の欠点として考えられるのは通塾時間のロス、講師が合わなかった場合別の講師に変更することが難しい、他の塾生とトラブルが起きる可能性がある、といったところです。集団授業の場合だと、授業ペースに子どもがついて行けず勉強の成果が得られないことも考えられます。【参考記事】「塾、合わないから辞めたい」そんなときどうする?

 

こういった欠点全てがないのが家庭教師です。その上プロ家庭教師を招いて優秀な講師の特別授業を子どもだけに受けさせることができるというメリットもあり、お金のかけ甲斐があります。家庭教師の欠点として考えられるのは何よりも費用がかさむことですが、裕福な家庭であればさして問題にならない面です。

 

家庭教師と塾をうまく使い分ける

それではなぜ多くの富裕層向け塾ビジネスが成り立っているのかと言えば、裕福な家庭の場合は家庭教師と塾を併用している家が多いからです。評判がよく通わせたい塾がある、子ども本人の希望で通わせている、家とは違った環境で思う存分勉強に集中させたい、といった理由で塾を必要としている親も多いのです。

 

その場合は塾と家庭教師のいいところ取りをするために2つをうまく使い分けています。

 

例えば、塾で学校の授業の先取りを進めていき、家庭教師で理解が不十分な単元の復習や塾の宿題のフォローなどをしてもらい、塾の補助的な役割として家庭教師を利用する家庭が多いです。

 

進学塾は学校の授業の進度を超えてどんどん先の単元に進んでいき、子どもの頭に次々と知識が詰め込まれていきます。そこで受け止めきれず抜け落ちてしまった部分の受け皿として家庭教師は大活躍してくれるのです。

 

もちろん、子どもの学習スタイルによる向き不向きはあるでしょう。塾での集団授業のほうが周囲に感化されてヤル気が出るという子どももいますし、内向的で塾だと本来の実力を出せないという子どももいます。

 

子どもとよく話し合って相性を見極めながら、家庭教師と塾のどちらを利用するか、あるいはどちらも利用するかどうかを決断してくださいね。