短期間で成績を上げる方法中学生編

短期間で成績を上げる方法中学生編

「偏差値40の中学3年生を志望高校に合格させる方法」でご紹介している通り、偏差値40の中3生を志望校に合格できるレベルにまで鍛え上げるには、受験勉強方法の工夫が必要となります。

ここでは効果的に学力を伸ばすため、結局は家庭教師と塾のどちらを選ぶのが正解なのかを見ていきましょう。

理想はマンツーマンレッスン

まず中3生の段階で偏差値40であるなら、集団授業よりも個別指導のほうが断然効果的です。学校の授業を受けていて平均点を下回るのであれば、苦手な単元やわからない部分を質問しながら自分のペースでこなせる個別指導で弱点を補強する必要があるからです。

学校より少人数とはいえ、机を並べて周りのペースで授業を受ける形式では子どものペースと合わずに結局思ったような効果が得られないことでしょう。

よって、このケースだと選択肢は家庭教師か個別指導塾の2つです。学校の授業の先取りよりもとにかく復習、過去の単元の再確認、学校の課題やテスト対策の補助といったことを中心にサポートをお願いしましょう。

中3生ともなると、偏差値40から学力を伸ばすには中2・中1・時には小学校で習う範囲に戻って根本的な部分の理解を見直す必要が生まれてきます。そのためには子ども自身の理解度に合わせたオーダーメイドの授業を作ってもらえるようなマンツーマンレッスンが理想なのです。

また、マンツーマンのやり取りでじっくり勉強を教えてもらうことを通して、子どもが正しい勉強ノウハウを身に着けられることも期待できます。勉強の仕方を改善することで子どもは劇的に学力を伸ばせるものなのです。

カギとなるのは子どものタイプ

ここでハッキリ申し上げておきますと、このケースで家庭教師と個別指導塾のどちらを選ぶのが正しいのかという問題に対する絶対的な結論はありません。どちらが子どもにとってベストな選択であるのかは【子どものタイプ】がカギを握っています。

家庭教師と塾の違いから、子どもにとってどちらが向いているかという適性が存在します。それについては家庭教師と学習塾の違いで詳しく説明していますが短くまとめると、

対抗心が強く、競い合うように学力を伸ばせる→塾
内向的で人の多いところや学校のクラスの雰囲気が苦手→家庭教師
家より外で勉強をするほうがはかどる→塾
神経質で周りの環境が気になりやすい→家庭教師
勉強より雑談が好き、すぐに話を脱線させたがる→塾
講師へ勉強に関する質問をたくさんしたい→家庭教師

といったところです。子どものタイプと照らし合わせて、どちらが子どもに向いているのか参考にしてみてくださいね。

中学生が短期間で成績を上げるには 睡眠の絶対的効果

中学3年生や高校3年生の受験生達が必死に眠気と戦っている姿をよく目にします。毎晩、寝る時間を惜しんで夜遅くまで勉強しているのでしょう。気持ちはよく分かります。
また、授業中に「眠い、眠い」とぐずる小学生も増えています。聞けば、学校、塾や家庭教師の宿題に加え、習い事をしているために睡眠時間が短くなるのだそうです。

毎日、睡眠不足でフラフラになりながら勉強を頑張ることを美学のように思っている人もいるようですが、それは大きな間違いです。睡眠不足では脳が正しくメンテナンスされないために疲労が残り、翌朝の頭の働きは鈍くなります。また、記憶の定着も悪くなります。

ここでは、なぜ睡眠時間を削っても成績が上がらないかをお話したいと思います。

私たちの身体は、日中活動し、夜間、寝るように作られています。即ち、私たちは、一定リズムで生活するための体内時計を持っています。この体内時計は、日中活発になる交感神経や、夜間、優位になる副交感神経を支配しています。この交感神経や副交感神経は身体の正常な働きに極めて重要なもので自律神経と呼ばれています。自律神経の不調は、病気の引き金ともなります。睡眠は、脳の働きを正常にし、自律神経のコントロールに必要不可欠なものです。

睡眠不足で脳がしっかりと休めていないと自律神経(交換神経と副交感神経)のバランスが崩れてしまいます。自律神経のバランスの不調により、日中眠たくなったり、集中力や判断力が低下したり、勉強の効率が低下することが知られています。

記憶の整理と長期記憶の定着を行うには、睡眠が必要であることも示唆されています。

睡眠不足は、さらに心身に様々な影響を及ぼします。例えば、気分に変調を来たしやすくなり、衝動的にキレやすく、落ち着きがなくなったり、鬱っぽくなったりもします。

充分な時間の、質の良い睡眠をとって脳を休ませなければ身体の健康も心の健康も保てず、勉強の効率は下がってしまいます。「しっかり食べて、しっかり寝る」が一番の基本です。

「勉強しなければ!」「成績を上げたい!」と思うなら、まず睡眠時間をきちんと確保することから始めて下さい。

睡眠の重要性は十分にご理解頂けたと思いますが、これを徹底させる為にもやはり「けじめのある生活習慣」をお子様に身につけさせることが大切です。食事や起床、就寝の時間を毎日規則正しいものにしていると、勉強もダラダラしなくなります。心身共にバランスのとれた生活環境を作ることが成績アップへの近道です。