参考
家庭教師の選び方5選

まず、中学受験は高校受験、大学受験とはまったく異なる位置づけで考えてもらいたいと思います。具体的に言いますと、高校・大学受験は現役の学生家庭教師でもきちんと対応できますが、中学受験の場合は学生かプロかという紋切りが必ずしも適切でないにしても、その先生の中学受験指導歴が非常に重要になってくるからです。

 

難関中学合格を果たすためにはどのような家庭教師を選べばよいのか。小学生との関わり方からお話したいと思います。

 

小学校4年生の頃から受験を意識する方が多いと思いますが、学年が上がるにつれ受験勉強が本格的になってきます。小学生の場合は特に、子供の成長と理解力が比例していると感じる場面が多いですので、子供にストレスを感じさせずに上手に勉強をさせることに留意しなければなりません。

 

ここでのストレスというのは「勉強が分からない→勉強がおもしろくない」と感じることです。

 

小学生の時期に感じたこのストレスは後の勉強習慣にも大きく影響を及ぼしますので、教師は細やかに気を配らなければなりません。「先生の言っていることがよく分からないから、授業中にボーッとする」「毎回の小テストに合格しないと怒られるから、答えを丸暗記する」といった癖がついてしまった子供は、その勉強習慣を修正することがとても難しく、中学生になると落ちこぼれていくケースが多いのです。

 

また、中学受験は決してゴールではなく、高校・大学受験を考えればスタートともいえますので、小学生時代にストレスを大きく感じてしまうと、中学生の時期に既に「燃え尽き症候群」になってしまい全く勉強をしなくなる子供も、毎年、数人見かけます。

 

以上のご紹介した不幸な例は、難関中学受験を目指したお子様に多く見られます。それ相当の力をつけなければ難関中学合格は果たせないので、教師はその学習到達度とお子様の理解力とのバランスを見ながら、ストレスを感じさせないように上手に子供を導いていかなければなりません。

 

また、小学生時代は特に子供の個性を尊重すべき時期ですので、柔軟に指導法をかえれるだけのキャパシティのある教師が求められます。

 

塾などの集団授業で、全員を把握することには正直、限界があります。難関中学受験を目指す方で、塾と併用して家庭教師を頼まれる方もいらっしゃると思いますが、その点のフォローアップがきちんとできるかを重視して下さい。

 

難関中学校の出題傾向を把握している先生にお願いするのはいうまでもなく、小学生の扱いになれている先生、つまり中学受験指導歴の長い先生を是非、お選び下さい。