「家庭教師さえつけていれば、必ず成績が上がる」と思っておられる親御さんが多くいらっしゃいます。高いお金を払って家庭教師をお願いするのですから「成績が上がらなければ困る」はごもっともです。では、どんな家庭教師にお子様を委ねたらよいのかをここではお話ししたいと思います。

 

日々の子供達との関わりの中でよく感じるのですが、学校をもっと有効に使って欲しいと思います。腹立たしくなるくらい「学校の授業が分からない」と訴える子供が多いのです。学校の先生も勿論、きちんと授業をされているはずなのに、学校以外に他所でも勉強を教えて貰わなければ受験に対応できない子供がなぜたくさんいるのでしょうか?

 

これは授業の進め方に大きく因ると思います。例えば私は、塾のような一斉授業であっても家庭教師のような個別授業であっても、これから勉強する分野の全体像を、イメージし易いように山登りに例えながら説明します。

 

この分野は高さ<=勉強する内容の量>がどれくらいで、途中にどんな難所<=難しいポイントや、間違いやすいポイント>があるのか、要領の良い登り方<=まる覚えするのではなく、頭で理解してから覚える>を伝授しながら、下<基礎> から頂上<応用>まで説明していきます。

 

子供がきちんと理解したことを確認して( 問題を解かせて理解度をチェックします )授業を終えますが、やはり一週間も経てば習ったことの半分は忘れてしまいます。ただ、全体像のイメージが頭に残っていると、子供は復習するポイントも分かっていますし、一人でも簡単に復元できます。

 

おそらく学校の授業では一回の授業でここまで達成するのは難しく、よって子供の理解がバラけてしまい頭に残りにくいのだと思います。その点では家庭教師は、お子様の理解度にあわせて効率的に学習を進めていけますので無駄がありません。

 

しかし、正直に申し上げますが、それでも週に1~2時間の授業だけで受験に対応できるまでの実力をつけるのは無理です。問題を解説するだけなら、範囲の決まった定期テストの成績を上げることまでは出来ますが、模試のような実力テストで結果を出すまでの実力をつけるのは授業だけでは時間が足りません。

 

あとは、教えていない時間に子供がいかに勉強するかにかかるのです。問題演習を宿題に出し、授業で扱った分野の理解を徹底させる先生が多いと思いますが、授業内容の復習を含め、これをいかにきちんとやるかは子供と先生との信頼関係が大きく作用するのです。

 

この信頼関係の基礎となるのが、一番に子供の満足度です。「この先生とは気が合う、お喋りをしていて楽しい」といった表面的なことではなく、「この先生の教え方はよく分かる」「先生の言う通りにやっていれば成績が上がってきた」という満足度です。

 

先生との信頼関係が築かれると、子供は自ずとモチベーションが上がり、能動的に勉強するようになります。「先生を裏切りたくない」「先生を喜ばせたい」という動機も大切だと私は思います。

 

「お子様と先生との出会いは一つのご縁だ」と私はよく申しますが、大袈裟なように聞こえるかもしれませんが、いい先生との出会いによって未来が切り拓けた子供をたくさん見てきました。子供のポテンシャルを上手に引き出すことができる先生に出会えれば、間違いなく成績があがります。

 

お子様の満足度を一番に考えて、どうぞ先生をお選び下さい。