家庭教師は子供の成績を上げるのが一番の仕事ですが、週1回、1~2時間でも顔をあわせていれば緊密な関係になってきますので、その他にもお役に立てることが色々とあるはずです。ここでは、家庭教師に相談すべき3つのことをお話したいと思います。

家庭教師の選び方

まずは、志望校やその学校の出題傾向についてアドバイスをくれる先生ならどんどん相談して下さい。指導歴の長い先生ですと色々な生徒さんを見ていますので、たくさん知識をお持ちです。

 

「家庭教師だと、塾のように受験の相談に乗って貰えないのでは」と心配される方もいらっしゃいますが、ご心配はありません。少人数制の塾なら講師どうしの情報交換が蜜にできるので生徒一人の全体成績を実感として把握していますが、大手塾の場合は生徒の数が多いですので、各教科担当の講師どうしでの情報交換は正直、あまりできていません。

 

データの数が多いという意味では強みかもしれませんが、結局は学校のテストや模試の結果を基にアドバイスさせて頂いています。受験の相談は学校でも十分に対応してくれますし、志望校についての情報は簡単に入手できますので、それよりも、家庭教師の先生には出題傾向を尋ねたり、模試の結果分析(成績の伸びや、点数のとれいてない項目など)をしてもらい、勉強法に活かしてください。

 

次に、親御様には是非、お子様のことで気になる点なども家庭教師にご相談頂きたいと思います。思春期の子供はイライラして無気力になり、親にも反抗的で、学校でも問題行動を起こすことが時としてあります。私もそういう時期の子供達とたくさん向き合ってきましたが、教師との信頼関係ができていると案外、心を開いてくれることもありました。【参考記事】中学生が勉強しないとどうなる?

 

家庭教師のように緊密な関係だからこそ、お子様の気持ちの揺れを敏感に察知できるのかもしれません。「お父さん」「お母さん」「学校の先生」「家庭教師」、それぞれ役割がちがいますが、一人でも子供の気持ちの拠り所になる大人がいる意味は大きいと思います。

 

お子様が集中できない事情がある時は事前にこっそりご相談下さい。勿論、やる気にあふれている時も教えて欲しいです。家庭教師から出る言葉もかわってくると思いますし、「家庭教師」だからこそサポートできることもあるはずです。

 

最後に、進路選択の参考になるような話を家庭教師にしてもらって下さい。進学後の生活や、大学でどういうことを学ぶのかなど、その先にはどんな可能性が広がっているのかなどといった話はお子様のやる気を引き出すかもしれません。何がきっかけになるかは分かりませんが、一緒に勉強をしている家庭教師はお子様のよい相談役になれると思います。